『持続可能な循環型・脱炭素社会へ〜三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)の挑戦;朴 恵淑編著;風媒社』の書籍を出版しました!
2025年12月31日に、『持続可能な循環型・脱炭素社会へ〜三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)の挑戦;朴 恵淑編著;風媒社;306ページ;ISBN978-4-8331-5477-2 C0036』の書籍を出版しました。
グリーン購入ネットワーク(GPN)は、企業や行政、市民が協力し、環境にやさしい商品の普及を促進するための仕組みを提供し、環境配慮型商品の推奨にとどまらず、具体的な調達ガイドラインの作成や情報共有の場を設け、購買行動に結びつけることで持続可能な社会の実現に貢献することを目指して、1996年に設立され、2026年に30周年を迎えます。グリーン購入ネットワーク(GPN)は、北海道GPN、みやぎGPN、埼玉GPN、横浜GPN、三重GPN、大阪GPNの6つの地域ネットワークと密接な連携活動を行っています。
「三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)」は、持続可能な循環型社会(サーキュラーエコノミー)・脱炭素社会(カーボンニュートラル)三重創生を目指し、産官学民の緊密な連携を図るプラットフォームとして、朴 恵淑三重大学地域イノベーション学研究科客員教授・名誉教授を代表幹事とし、三重大学生や若手教員が事務局メンバーを担う組織体制の大変革を行い、2023年4月に再始動を遂げました。「三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)」は、地域住民の消費行動の変革にとどまらず、企業の生産・流通のあり方を見直し、自治体の環境政策にも貢献できるプラットフォームであります。企業には、環境負荷の少ない原材料の使用やリサイクル可能な製品設計を促すだけでなく、カーボンフットプリント(製品のライフサイクル全体における二酸化炭素など温室効果ガス排出量の可視化)や循環型社会、脱炭素社会の推進に向けた取り組みに積極的な協力を行っています。時代を先取る環境政策の実践に向けて、自治体・企業・教育機関・住民が一丸となって取り組む地域圏総合環境実践のプラットフォームとしての役割を担っています。
「三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)」ホームページ
https://www.mie-gpn.jp/
「三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)」は、次の3つの活動を継続的かつ積極的に展開することで、社会的責任(CSR; Corporate Social Responsibility) を果たすだけでなく、地域の共通価値の創造(CSV; Creating Shared Value)のプラットフォームとしての役割を果たしています。
(1)行政・企業・団体・住民との連携による環境活動のプラットフォーム
グリーン購入活動のみならず、環境全般に関する国内外の最新情報の共有および活動内容を定め、行政・企業・団体・住民との連携を通じて、環境負荷低減に向けた環境活動の拡大を図ります。「三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)」のHPの充実化を図り、活動内容について、会員はもちろんのこと、多くの関係機関への情報共有を積極的に行っています。また、定例的なイベントである、毎年7月―8月の「三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)」通常総会・記念講演会の開催、毎年10月のトヨタ自動車(株)・伊勢新聞社・三重県などとの協働事業の伊勢湾最大級干潟の松名瀬干潟での海岸清掃活動および生物多様性学習の継続的実施、毎年12月の三重県最大の環境イベントのみえ環境フェアでの「三重GPN」ブース運営、中高大学生など若手との環境トークの出演、三重県の自治体および企業との連携による環境イベントを積極的に行い、情報共有を図っています。
(2)環境教育・啓発活動のプラットフォーム
毎年4月−5月の三重県内の全29自治体職員向けの研修会「期待される自治体職員が創る持続可能な循環型・脱炭素社会三重創生」を通じて、行政による持続可能な循環型社会および脱炭素社会の推進支援を継続的に行っています。また、三重県内のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の桑名高校との連携による次世代環境・SDGs人材育成の支援を継続的に行っています。さらに、中部電力(株)との共同事業の「エネルギー環境教育」を継続的かつ積極的に行い、地球温暖化(気候危機)に伴うエネルギー危機への対策となる、創エネ・蓄エネ・省エネについて、小中高大学での講演や講義を継続的に行い、毎年、産官学民との連携による発電所見学会を行っています。
(3)国際環境協力活動のプラットフォーム
国連機関(ユネスコ、UNEP、気候変動枠組条約事務局(UNFCCC)、生物多様性条約事務局(UNCBD)など)およびアジア諸国や世界の韓国、中国、タイ、ラオス、ネパール、インドネシア、モンゴル、ロシア(極東ロシア)、アメリカなどの行政・企業・団体・大学との緊密な連携のもと、世界各国の環境改善・国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成・循環型社会創生・脱炭素社会創生・次世代環境人材育成などの国際環境協力活動を通じて、グローバルとローカルを繋ぐ、グローカル(Glo-Cal)活動のプラットフォームとしての活動を積極的に展開しています。
「三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)」は、ヒト・モノ・情報が常に循環していく認識共同体としての役割を担うプラットフォームとしての役割を担い、互いの上昇効果を図ることで、1+1は単なる2はなく、100とも、1億ともなる戦略的拠点を目指しています。
このような背景のもと、本書籍は、次の9章で構成されています。
第1章は、持続可能な社会三重創生の産官学民連携のプラットフォーム「三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)の挑戦」をテーマに、三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)の目的と設立過程、国内外の産官学民の連携による環境教育と啓発活動、SDGsの積極的な活動内容および戦略的展開などについて論じています(朴 恵淑;三重GPN代表幹事・三重大学地域イノベーション学研究科客員教授・名誉教授・WHOアジア太平洋環境保健センター(WHOACE)初代所長/小西 凌;三重GPN事務局・三重大学人文学部非常勤講師)。
第2章は、「SDGsは人〜持続可能な経営と人材育成」をテーマに、株式会社アサプリの歴史、経営理念、地域社会との連携、従業員満足度向上のための取り組み、座談会(社員の幸せを基軸とするアサプリグループの持続可能な経営)の内容を掲載しています(松岡裕司;(株)アサプリホールディングス代表取締役社長/朴 恵淑;三重GPN代表幹事)。
第3章は、「技術を結集し、価値のある環境をつくる〜株式会社SHY」をテーマに、(株)SHYの沿革、身の回りの害をなくすロールスクリーンの環境への配慮と実績、外国人人材の雇用と若者への応援を通じた社会貢献活動、特別会談(想定外を想定内に〜未来志向で新たな価値をつくる)の内容を掲載しています(林口典雄;(株)SHY代表取締役社長/朴 恵淑;三重GPN代表幹事)。
第4章は、「太陽化学株式会社 創業の精神と“好奇心 そして行動”」をテーマに、太陽化学(株)の創業者の精神、国内外の生産拠点における環境への取り組み、持続可能な社会への取り組み、食品製造業としての健康に対する関心を高める食生活の豊かさと知識などについて論じています(山崎長俊;太陽化学(株)取締役/伊藤妙珠;太陽化学(株))。
第5章は、「タケムラ有限会社の漁網リサイクルへの挑戦」をテーマに、網で日本の漁業をサポートするタケムラ(有)の業務内容、海洋プラスチック問題、漁業現場の実状、タケムラ(有)の漁網リサイクルフローから考える社会的役割について論じています(武村知哉;タケムラ(有)代表取締役/安部大樹;三重GPN事務局・三重大学人文学部特任助教/松井 純;(株)三重ティーエルオー/朴 恵淑;三重GPN代表幹事)。
第6章は、「持続可能な社会創生への挑戦〜M-EMS認証機構の20年とこれから」をテーマに、一般社団法人M-EMS認証機構の沿革、取り組み事例、三重県と他機関との協働と連携、脱炭素社会・循環型社会創生、SDGsの社会的動向を見据えた持続可能な取り組み・未来ビジョンについて論じています(永木良明;(一社)M-EMS認証機構主幹審査員/坂口佑爾;(一社)M-EMS認証機構代表理事/前田正二;(一社)M-EMS認証機構専務理事/佐野和男;(一社)M-EMS認証機構理事)。
第7章は、「苦労を共に(株式会社ヨシザワ)〜オレンジと緑が紡いだ挑戦と成長」をテーマに、(株)ヨシザワのプラスチック包装材の加工屋から素材づくりまで手掛ける物流容器工場としての発展過程、ソフトテニス実業団の運営、持続可能な脱炭素社会・循環型社会創生に向けた新たなる国内外の戦略について論じています(吉澤 健;(株)ヨシザワ代表取締役社長/別所雅也;(株)ヨシザワ総括本部管理課)。
第8章は、「持続可能な東員町創生〜SDGsの先進的取り組み」をテーマに、東員町の人文社会文化環境と自然環境、持続可能な農業(マメマチプロジェクト)、循環型社会・脱炭素社会創生に向けた可能なまちづくり、次世代人材育成のための東員町16年一貫教育プラン、文化エネルギーに満ちた文化芸術について論じています(水谷俊郎;東員町長)。
第9章は、「三重の持続可能性を実現する〜地球環境の課題はローカルから」をテーマに、三重県と一般財団法人三重県環境保全事業団の環境戦略と活動について、三重県の脱炭素社会創生のための地球温暖化対策と戦略(デコ活)、一般財団法人三重県環境保全事業団主催の産官学民の協働によるみえ環境フェアを通じた三重県民の環境共創活動、三重から世界への積極的な情報発信などについて論じています(池田克弥;三重県環境生活部環境共生局地球温暖化対策課/森 靖洋;(一財)三重県環境保全事業団理事長)。
本書の出版において、多大なご支援とご理解をいただいた「三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)」の会員をはじめ、グリーン購入ネットワーク(GPN)の深津学治事務局長、三重大学の内田淳正元学長と伊藤正明学長、絶えず適切な助言を頂いた、風媒社編集部の林 桂吾氏に心から感謝の念を表します。
2026年は、2030年の国連持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けてさらなる戦略的・発展的展開が求められている年であり、戦後80年が過ぎ、世界の平和と環境について真剣に取り組むことが求められているなど、環境・経済・社会の調和の取れた持続可能な社会創生に向けて、大きなターニングポイントとなります。
本書がこのような時期に発行されることを踏まえ、「三重グリーン購入ネットワーク(三重GPN)」が時代を先取る戦略を基に、産官学民との緊密な連携によるトップランナーとして、三重県のみならず、日本、世界の持続可能な循環型社会・脱炭素社会創生のプラットフォームの役割を果たすべくベストを尽くします。




