人文学部朴 恵淑教授の四日市公害から学ぶ
「四日市学」がNHK World Newsで放送されます!

2016年04月20日

「NHK World News」に、人文学部の朴 恵淑教授による四日市公害から学ぶ「四日市学」の取り組みが放送されることとなり、4月20日(水)に取材が行われました。三重県で開催される「伊勢志摩サミット」において、四日市公害を克服した四日市に焦点を当てた企画として、人文社会科学、自然科学、工学、医学など学問横断的総合環境学となる「四日市学」の研究及び環境教育の取り組みが取り上げられます。

当日、教養教育の「三重学-四日市学の確立」において、インドネシア、フィジー、韓国、中国からの留学生を含む約200名の受講生を対象に、朴教授による四日市公害から学ぶ「四日市学」と「伊勢志摩サミット」「桑名Jr.サミット」との接点、ユースの役割についての講義が行われました。朴教授は、四日市公害を過去の負の遺産として捉えるのではなく、現在をつなぎ、未来への正の資産に変えるパラダイムの転換が必要不可欠で、次世代を担うユースが何を学び、何をすべきかを真剣に考え、知識と技能を修得し、即戦力となる環境人材となることが先決であると言及しました。

特に、4月24日(日)に開催された「ジュニアサミット in 桑名 2016」は、桑名の高校生と三重大学生や留学生が一丸となって、環境・食・文化・観光産業・国際化の5つのテーマについてワールドカフェによる討論、発表会、桑名ジュニアサミットユース宣言、平和と繁栄のシンボルであるオリーブの木の植樹などが行われると紹介し、三重の環境文化の素晴らしさに気づき、その魅力を世界へ発信するのと同時に、世界のユースとのネットワークによる認識共同体を構築することで、「Think Globally! Act Locally!」を実践するグローバル環境人材となれる絶好の機会であると強調しました。

その後、朴教授及び受講生の岩瀬礼緯さん(人文学部3年生)へのインタビューが行われました。朴教授は、「四日市学」は、経済と環境の調和を図る環境ビジネス、持続可能な社会創りに寄与する環境政策、地域に根ざし、世界へ通用する環境人材育成、経済成長が最も見込めるアジア諸国や新興国との国際環境協力を図り、日本を含めWin- Winの関係を築く有効なツールとなることを熱く語りました。 

今回の取材内容は、4月28日午後8時から、NHK WorldチャネルのNEWS ROOM TOKYOを通じて、英語で世界全域に放送される予定です。国内では、NHKサイト及びウェブページからも見られますので、ぜひご覧ください!